ENGINEERED FOR HEROES~ヒーローのために創造された~

ヒーローのためのクラウドサービス「Oracle Cloud」を活用し、グローバルな任務遂行とヒーロー養成をおこなう、スターク・インダストリーズ

 スターク・インダストリーズでテクノロジーに関するブリーフィングを受けるのは、至難の業だとされていた。オーナーのトニー・スターク氏、CEO*1のペッパー・ポッツ氏との数週間にわたるスケジュール調整を経て、Oracle Magazine米国版は、新任のCIO*2のブリタニー・カーター氏によるブリーフィングを依頼した。カーター氏はすぐに応じてくれたが、その場所というのがわかりにくかった。どこでやり取りが交わされるのかという問いに対する彼女の答えはこうだった。「どこでもお好きな場所で。それが最新ニュースのキーポイントで、今回私がお話ししたいことなんです」。

 開始予定時刻1分前。Oracle Magazine米国版のスタッフは、スターク・インダストリーズ広報部のオフィスにいた。だが、同社の社員は誰もいない。開始時刻になると、奥の壁のマルチスクリーンが突如明るくなった。ほんの1分前まで、まっさらで頑丈な壁に見えていた場所だ。各スクリーンに映し出されたのはスターク・インダストリーズの経営陣だ。スクリーンの1つでは、スターク氏とポッツ氏が話し合っている。何かについて意見がぶつかっている様子だ。

 スターク・インダストリーズのCIO、ブリタニー・カーター氏が、メディアウォール中央のスクリーンに登場した。

 「ようこそ、スターク・インダストリーズへ。皆さん、よくいらっしゃいました。ご存じのように、当社はグローバル・テクノロジー・リーダーです。ですから、同じくそうした企業であるオラクルの、当社と同じような考え方をおもちのエキスパートの方々と仕事をしたいと考えたのです。実際、今こうして利用しているリアルタイム・コラボレーション環境も、Oracle CloudのSNS*3によって実現されています。そのOracle Cloudこそ、今日のテーマにほかなりません」とカーター氏は告げた。

 同氏との面会の機会を得たのは、スターク・インダストリーズがOracle Cloudへのコミットメントを正式に発表した直後のことだった。豊富な知的、物理的財産を保護するために秘密主義に走りかねない同社だが、Oracle Cloudの活用でイノベーション力、柔軟性、セキュリティがさらに向上したことを、その成果を得てすぐに公表した。

 「Oracle Cloudの導入により、フィールドオフィスと地域統括本社のIT設備の差異はなくなりました。全社員にモバイルデバイスを支給しており、それらには、各社員がOracle Cloudに加え、利用すべき情報にのみアクセスできるようにする認証資格情報が割り当てられています。誰かが部門サーバーにコーヒーをこぼしたり、清掃員がミッションクリティカルなシステムの電源を抜いてしまったり、不正侵入によってデータセンターが破壊されたりする心配は、もうありません。Oracle Cloudは、オペレーションの効率性、チームのコラボレーション、ユーザーの生産性、セキュリティにおいて、そのレベルをかつてないほど向上させています」(カーター氏)。

クラウドトレーニング

 カーター氏は視線を落とし、頭を動かしたようだった。すると、メディアウォールのいくつかのスクリーンが一連のスライドとプレゼンテーション・グラフィックスに切り替わった。

 「Oracle Cloudに関する発表の一環として、当社のすべてのフィールド・エージェント、およびS.H.I.E.L.D.*4のエージェントを対象とした、スターク・インダストリーズ・クラウド・トレーニングが完成したことを発表させていただきます。現在、世界の緊急対応機関の一部で、このトレーニングを実施しています。このトレーニングの内容はその名のとおりです。参加者は派遣された場所のどこからでも、支給された機器やリソースを使って、Oracle Cloudのサービスの一部にアクセスできなければなりません」と、カーター氏は説明を始めた。

 スクリーンはさまざまな環境を映し出した。

 「当社のオペレーションのほとんどは、情報、建設、または救助にかかわるもので、警察活動や軍事活動とは無関係です。クラウドトレーニングのシナリオにおけるソリューションは、どれも驚くほど類似しています。接続、情報、コラボレーションという課題は、ほとんどのオペレーションにおいて似かよっているからです」とカーター氏は続けた。

 メディアウォールのいくつかのスクリーンが、さまざまな物理環境を順番に映し始めた。その多くが暗い、遠隔地の映像だった。

 「クラウドトレーニング環境では、各受講者にさまざまな技術を提供します。トニー・スタークから提供される最先端のサバイバルギアもその1つで、受講者には大きな目標が課されます。それを達成するには、スターク・インダストリーズなどの組織と協力し、Oracle Cloudなどのデータソースから情報を集め、現地に大きな影響を与えるプロジェクトをコーディネートし、完了させなければなりません」とカーター氏は説明した。

 いくつかのスクリーンの表示が変わり、スターク・インダストリーズの組織図と人員構成が紹介された。

 「受講者全員を対象に、Oracle CloudのHCM*5、およびタレントマネジメント・サービスを利用しています。受講者にそれらをセットアップしてもらい、参加資格を満たしていることを確認し、受講結果を追跡、評価しているのです。また、Oracle Cloudでその情報を入手して社内で共有し、先々のアサインや昇進などに活用しています。一方受講者がトレーニングのプロジェクトでOracle Cloudを使っておこなっていることは、常により創造的で協調性が発揮されるようなものです。受講者が考え出したOracle Cloudソリューションには、どれ1つとして同じものはありません。受講者によるソリューションの多くがベストプラクティスとして評価されており、スターク・インダストリーズのITオペレーションでのプロビジョニングに利用されています」(カーター氏)。

 メディアウォールのスクリーンの1つが切り替わり、Oracle Cloudのサービスリストが映し出された。

 「トレーニングを修了するためには、受講者は全員Oracle Database Cloud ServiceとOracle Java Cloud Serviceを使わなければなりません。Oracleデータベースは世界最強の情報ソフトウェアで、Javaは最強の開発フレームワークであり言語です。このため、これらの修了要件に関しては、まったく不満が出ていません」とカーター氏は付け加えた。

 別のスクリーンが、最近終了したトレーニング・エクササイズのリストを表示した。

 「スターク・インダストリーズがOracle Cloudによっていかに成功を収めているかを説明するには、実施中のトレーニングシナリオの1つをご紹介するのが一番だと思います」とカーター氏。「そこで、この成功を実証するシナリオの1つにおけるハイライトを選択しました。それらにスポットを当てて、このシナリオをかいつまんでご紹介しましょう」。

 メディアウォールのいくつかのスクリーンが、スターク・インダストリーズのあるフィールド・エージェントの情報を映し出した。

 「フィールド・エージェントのジャネット・ジョーンズは、初めて受講した4つのトレーニングを優秀な成績で修了しました。彼女の素晴らしいパフォーマンスを、Oracle Fusion Human Capital Management Cloud Serviceで記録しています」とカーター氏は説明した。「では、彼女が極限のプレッシャーのもとで、いかにパフォーマンスを発揮したのかをご覧いただきましょう」。

 すべてのスクリーンの表示が一斉に切り替わり、雪に覆われた、暗く深い森林地帯の風景が壁一面に広がった。

72時間

 ハイライトビデオが進み、うっそうとした森林に替わってそのなかの空地が映された。破壊物の破片が広がっている。エージェントのジョーンズが、タブレットを操作し始める。

 「最後のトレーニング・エクササイズとしてエージェントのジョーンズは、72時間でこれらの残骸を片づけて新しい拠点を設営、輸送・通信手段を用意し、オンサイトで安全に会議を開催できるようにしなければなりません」とカーター氏は説明した。「そのすべての出発点が、Oracle Cloudなのです」。

 ハイライトビデオが続き、右下のスクリーンに配された時計が、72時間からのカウントダウンを表示する。ジョーンズは自分のOracle Cloudアカウントにログオンし、スタークの同僚とOracle Social Network Cloud Serviceで対話している。彼女はこれによって、関連する詳細情報、緯度と経度、要件、任務を伝えた。ミッション着手から1時間後(ハイライトビデオの開始から1分後)、建設、ロジスティクス、運輸、エネルギー、環境のエキスパートが仕事に取りかかっている。

 「この時点でジョーンズは、安全にホストし、アクセスすべき各種データが膨大にあることを知っています。そこで、Oracle Database Cloud Serviceのインスタンスを素早くセットアップします」。カーター氏はそう解説し、ジョーンズがタブレットで、統合型のOracle Cloudインタフェースを使用するところをクローズアップした。

 「データベースの準備が整い、ジョーンズは、ある特定のデータにアクセスできるようになるとともに、別のデータへのアクセスを提供できるようになっています。こうした権限の取得は、スターク・インダストリーズのセキュリティ・ガイドラインに基づいておこなわれます。ジョーンズは一部のデータを新しいOracle Database Cloud Serviceに移し、必要に応じて新しい情報アクセスを作成します」(カーター氏)。

 ハイライトビデオは場面が一気に進み、カウントダウン時計は残り時間を70時間と表示している。

 「現在ミッションへの参加者全員が、ジョーンズが提供するデータにアクセス、利用、更新し、それをもとに意思決定をおこなう方法などを必要としています。そこで彼女は、Oracle Java Cloud Serviceをセットアップします。アプリケーションの開発、テスト、展開をおこなうためです」。カーター氏はそう解説し、ジョーンズ氏がタブレットでOracle Java Cloud Serviceインタフェースを使うところをクローズアップした。「ジョーンズは、スターク・インダストリーズのJavaアプリケーションの設計パターンとフレームワークを再利用し、当社の開発、およびQA*6チームと協力して、このミッションのカスタム・ビジネスプロセスを管理できる、デバイス非依存の安全なJavaベースアプリを提供しようとしています」(カーター氏)

 ハイライトビデオが再び一気に進み、残り時間は60時間となった。スターク・インダストリーズのミリタリーグレードの重輸送用ヘリコプター隊によって、重機が届けられた。これらを使って残骸が速やかに一掃された。しっかりとしたポップアップ式のスペース材とともに、設計と建設のエキスパートも大勢到着した。最寄りの防火帯(山火事や野火の拡大を防ぐ)がチェックされ、障害物が撤去され、予想交通量を考慮して勾配が付け直された。会議出席者の到着用に臨時ヘリポートも設置された。

「Oracle Cloudは、オペレーションの効率性、チームのコラボレーション、ユーザーの生産性、セキュリティにおいて、そのレベルをかつてないほど向上させています」

-ブリタニー・カーター氏
(スターク・インダストリーズ CIO)

ゼロ時間

 ハイライトビデオはさらに進み、残りわずか8時間となった。

 「ジョーンズは今、最終テスト段階に入っています。Oracle Cloudの接続はセキュリティが確保されており、Oracle Cloud上の情報は、適切なOracle Cloudベースのアプリケーションを通じて適切な人に提供されています。Oracle Database Cloud Serviceは、われわれがOracle Cloudに期待する抜群のパフォーマンスを提供しています」とカーター氏は説明した。

 ハイライトビデオの最後の場面で、カウントダウン時計は残り時間を「00:00」と表示。ジョーンズ氏はオンサイト・セキュリティ・チームと協力して、会議出席者のセキュリティ認証資格情報を確認していた。もちろん、Oracle Cloudを使って。会議センターに招集された者は数百人に上った。ほんの3日前までセンターは影も形もなく、荒地しかなかったにもかかわらず、だ。

 「Oracle Cloudのお蔭で、エージェントのジョーンズはこのトレーニング・エクササイズを通じて、スターク・インダストリーズにおける分散型チームのコラボレーションや、必要なデータのセキュリティとアクセスの確保、拠点の迅速な用地整備と再構築、そしてイベントそのものの成功に貢献しました」とカーター氏は結論づけた。「これらは、スターク・インダストリーズが日々直面している課題の典型例です。そしてエージェントは、それに対応する準備ができていなければならないのです」。

誰が一緒に来る?


 トレーニング・エクササイズのハイライトビデオが終わると、メディアウォールのスクリーンの表示が再び一斉に替わった。今度は最初の状態に戻り、がっしりとした壁になった。その壁の前に、スターク・インダストリーズのCIO、ブリタニー・カーター氏が立っていた。

 「ご覧いただいたように、スターク・インダストリーズのOracle Cloudへのコミットメントは確固たるものですが、それにはもっともな理由があります」とカーター氏は説明した。「Oracle Cloudにより、業界でもっとも幅広い、標準ベースの、統合されたサービスセットを利用できているのです。このサービスセットはアプリケーション、ソーシャル、プラットフォーム、インフラの各サービスで構成され、すべてがオラクル製品によって完全に管理、ホストされ、サポートされています。また、ビジネスのミッションクリティカルな特性から、複数ベンダーのクラウドの統合に時間をかけるわけにはいきませんでした」。

 さらに、カーター氏はこう続けた。「Oracle Cloudは、絶大なパフォーマンスを発揮するエンタープライズ・グレードのインフラ、すなわちOracle ExadataとOracle Exalogicによって支えられています。ですから、『Oracle Cloudは、ヒーローのためのエンジニアリングが施されている』と申し上げたいです」。

 カーター氏は腕時計をチェックし、ブリーフィング時間が超過したため次のミーティングに行かなければならないと告げた。ちょうどそのときドアが開き、スターク・インダストリーズのオーナー、トニー・スターク氏が入ってきた。その登場に、場が少しどよめいた。「やあ、Oracle Magazineさん。クラウドの話はカーターからもう十分聞けたよね。えっ、まだ疑問がある? なら実際に試してみるといい。あの最終トレーニング・シミュレーションにちょうど手を加えたところなんだ。皆さんが度胸を試せるようにね。で、どうする? トレーニングを受ける準備ができている編集のヒーローはいるかな?」。

*1 Chief Executive Officer:最高経営責任者
*2 Chief Information Officer:最高情報責任者
*3 Social Networking Service:人と人とのつながりを促進・サポートすることを主目的にしたコミュニティ型のWebサイト、あるいはそうしたWebサイトを提供するサービスを指す
*4 Supreme Headquarters International Espionage Law-Enforcement Division:国際諜報治安維持局最高司令部
*5 Human Capital Management:人的資本管理
*6 Quality Assurance:品質保証

NEXT STEPS

映画「アイアンマン3」は、大ヒット上映中。
4月26日 2D/3D日本先行公開。

Oracle Cloudの詳細
 oracle.com/jp/solutions/cloud

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