【Canon】100以上の国と地域の100万台を超える複合機につながる IoTサービスのキャパシティとパフォーマンスを改善


100以上の国と地域の100万台を超える複合機につながる
IoTサービスのキャパシティとパフォーマンスを改善

「Oracle ExadataとExalogicを中核としたオラクルのソリューションによるInternet of Things(IoT)システムの刷新で、100万台以上の複合機からの情報を余裕を持って処理できるパフォーマンスを確保することができました。また販売店向けの参照系ポータルは、データ検索スピードも向上しています。お客様の環境に影響を及ぼすことなく、新システムに切り替える際にも、オラクルの最新技術は不可欠でした」――キヤノン株式会社 映像事務機事業本部 映像事務機DS開発センター 落合将人氏

キヤノン株式会社
映像事務機事業本部
映像事務機DS開発センター
落合 将人

 1937年に高級カメラメーカーとしてスタートしたキヤノン株式会社。現在は、カメラ・ビデオカメラなどの「イメージングシステム」、複合機・プリンター・ファクシミリなどの「オフィス」、半導体露光装置・医療機器などの「産業機器」の3つのビジネスユニットで事業を推進している。中核となるオフィス事業では、複合機やプリンターの遠隔地からのモニタリング、管理負荷の軽減といったIoTサービス(日本名称NETEYE)に加え、ドキュメント入出力環境を最適化し、包括的に管理・運用する「キヤノンマネージドドキュメントサービス」への展開、さらにはビッグデータの活用も視野に入れている。

課題

・100を超える国と地域から複合機がつながるIoTシステムにおいて、その対象機器の数が現在の100万台から150万台、200万台へと増えても受信情報が十分に処理できる体制を確立する

・フロント処理能力の強化によってバックエンド・データベースにおける蓄積データの分析・活用のための余力を確保し、より高いレベルの付加価値サービスへと臨む布石を作る

・ディザスタリカバリ(DR)システムを強化し、東日本大震災のような想定外の事態が発生した場合でも、復旧時間、切り替え時間を最小限にする

導入効果

・Oracle Engineered System上でOracle Event-ProcessingやOracle Coherenceなどの先進技術を活用して、100万台の複合機からの情報を処理するパフォーマンスを改善し、複合機から情報を受信して処理をおこない、応答するまでの時間を最大で5倍に高速化した。さらに参照系のバッチ処理時間を旧システムの半分程度に短縮できた

・新システムと旧システムを並行稼動させ、複合機からの受信情報をOracle ServiceBusで新システムと旧システムの両方に振り分けて処理し、処理結果が同じになることを検証した。これにより、移行に伴う販売会社・販売店のビジネスへの影響を最小限にできた

・既存のデータやマスターデータなどを、Oracle GoldenGateを利用してレプリケーションすることで、効率的なデータ移行を可能にした。さらにデバイス側の切り替え作業をすることなく新システムに切り替えることでユーザーの負担をなくすことができた

・Oracle Maximum Availability Architectureを採用し、Oracle Real Application ClustersやOracle Active Data Guardなどを導入してDRサイトを刷新したことで、旧DRサイトに比べ、復旧時間を最小限にすることができた

オラクル選定理由

 IoTシステムに接続されている100万台の複合機から情報を確実に受信し、データ加工した後、データベースに格納するまでの一連の処理にボトルネックとなるポイントがあり、これを解消する手段を検討した結果、オラクルのソリューションが最適だと判断した。

 「従来のシステムでは、これ以上デバイスの台数を増やすことが困難な状況でした。データ加工処理の負荷や、データ格納時のI/Oボトルネックを解消するために何が必要かを検討した結果、高速なハードウェアやインメモリデータグリッド技術などを活用することが適切であり、そうした先進技術をオラクルが包括的に提供できるというところがポイントでした」 
キヤノン株式会社 映像事務機事業本部 映像事務機DS開発センター 落合将人氏

導入プロセス

 2012年4月より、日本オラクルの提案を受けて、システム再構築の検討を開始。期待しているパフォーマンスの実現、それを実現するためのアーキテクチャ、コストパフォーマンスなどを評価して、2013年4月にOracle Exadata/Exalogicを中心としたソリューションの導入を決定。その後、約1年半かけてシステムを構築し、2014年10月に新システムを本番稼動した。

オラクル製品とサービス

・Oracle Exadata Database Machine
・Oracle Exalogic Elastic Cloud
・Oracle Coherence
・Oracle Complex Event Processing
・Oracle Real Application Clusters
・Oracle Service Bus
・Oracle GoldenGate
・Oracle Active Data Guard
・Oracle Application Testing Suite
・Oracle Maximum Availability Architecture

P R O F I L E

キヤノン株式会社
・URL:canon.jp
・業  種:製造業(電気機器)
・年間売上: 37,272.52億円(2014年12月期 連結)
・従業員数:191,889人(連結)、26,409人(単独)(2014年12月31日現在)

(本事例の内容は2015年5月のものです)

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