伊藤忠テクノソリューションズが国内およびアジア太平洋地域では初のOracle Authorized Solution Centerを開設

国内およびアジア太平洋地域では初のOracle Authorized Solution Centerを開設した伊藤忠テクノソリューションズ。伊藤忠テクノソリューションズ株式会社 取締役 兼 常務執行役員 CTO 大久保忠崇氏(右)と同 ITインフラ技術推進第2部長/エグゼクティブエンジニア 中川裕路氏(左)
SPARC/Solarisなどのオラクル製品を核とするソリューションについて、導入を決める前に実機で検証しておきたい――。企業のこのようなニーズに応えるための施設として、オラクルが世界各地で展開している「Oracle Solution Center(以下、OSC)」のオラクルパートナー企業版である「Oracle Authorized Solution Center(以下、OASC)」をこのほど伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(略称、CTC)が、国内、およびアジア太平洋地域で初めて開設した。同社の総合検証センター「Technical Solution Center」をOASCとしてオラクルが認定。最新のオラクル製品を同センターに展開、どこよりも先駆けて製品の検証が可能で、さらにシステム形態や業種/業務に特化したソリューションも豊富に用意し、企業ニーズに合わせたカスタマイズをしたうえで、実際の姿にきわめて近いかたちでの検証が可能だ。

CTCのOASCでオラクルの最新製品をリクエストや環境に応じて実機検証できる

 システムを新たに構築したり既存のものを増強したりする際は、導入候補となるIT製品について、その機能や性能を事前に確かめておくのが当たり前である。CTCはオラクル製品を核とするシステムのための検証施設として、国内、およびアジア太平洋地域では初のOASCを開設した。SPARC/Solarisなどのシステム製品、Oracleデータベースなどのミドルウェア、Oracle E-Business Suiteなどのアプリケーションの最新版を、エンドユーザーのリクエストや環境に応じて実機で試せるようにしている。

 OASCはOSCが展開する「統合ソリューション・スタック」「検証サービス」「スペシャリストサービス」「データセンター&クラウド」の4つのサービス/ソリューションを同様に提供することができる。ソリューション・スタックに含まれるのは、ハードウェア(サーバー、仮想マシン、ストレージ)、ミドルウェア(OS、データベースなど)、アプリケーションのそれぞれ。OASCはほかのOSCの機材をネットワーク経由で利用することもできる。

 また検証サービスとしては、実機を使った多様な検証メニューと提案検証(PoC)のほか、アーキテクチャ設計、キャパシティ・プランニング、パフォーマンスやスケーラビリティのテストなどを実施。構成が複雑で大規模なシステムでも検証は容易だ。

パートナー企業運営のOASCならマルチ・ベンダー環境も検証できる

 OSCの“オラクルパートナー企業版”に相当するのが、OASCと呼ばれる検証施設である。開設時に設備と運営体制をオラクルが審査し、OSCと同じ評価指標(KPI)に基づいて定期的に監査する仕組みなので、サービスの内容と質はOSCとほぼ同等。OSCと同等の最新ソフトウェア/ハードウェアを導入している。ヨーロッパのいくつかのパートナーがオラクルの認定を受けて始めたものが中東・アフリカへと展開され、このほど国内、およびアジア太平洋地域初のOASCとしてCTCが認定を取得した。

 「オラクルと技術情報を共有することにより、クラウドやアプリケーション・セントリックに代表される新しい時代にフィットした検証環境を展開しようと考えました」と語るのは、CTC 取締役 兼 常務執行役員 CTO大久保 忠崇氏。オラクル、および旧サン・マイクロシステムズとの30年を超える親密な関係を背景にオラクルの技術と日本の技術をうまく結びつけて日本市場に投入していきたいと意気込みを語る。

 企業の最新ニーズに即した多彩なソリューションメニューが用意されていることもCTCのOASCの強みだ。たとえば、SPARC T5サーバー上でOracle VM Server for SPARCとSolarisコンテナを稼動させる「SPARC仮想化統合ソリューション」。その特長を、CTC 製品・保守事業推進本部 ITインフラ技術推進第2部 部長 中川 裕路氏は「使い慣れたSPARC/Solaris環境からほかのオペレーティング環境に移ることなく、複数のサーバーを仮想化して統合するといったことができます。また、当社のOASCはマルチ・ベンダー環境ですから、他社あるいは独立系ソフトウェア・ベンダーの製品と組み合わせた検証にもご利用いただけます」と説明する。

成約への貢献事例もすでに多数 Specialization保有数No.1の強みを活かす

 世界の各地に置かれたOSC/OASCは、オラクル製品を核としたシステムの事前検証を担当することによって大小さまざまな規模のシステム構築を成功に導いている。国内では、オラクルとCTCのコラボレーション案件である大手通信企業のシステム導入成約にOSCのネットワーク環境が貢献。CTCでも「当社のOASCは活動を開始したばかりですが、すでにSPARC仮想統合ソリューションで1件の成約を獲得することができました」と中川氏は話す。CTCは、オラクルのパートナー認定制度Specializationの保有数でも国内で群を抜いている。データベース、ミドルウェア、ハードウェアといった、あらゆる分野、業種で40の認定を取得。今回のOASCというハード面での増強に加え、サービスやソリューションというソフト面での展開力もCTCの大きな強みだ。

 日本、およびアジア太平洋地域における最初のOASCとなったCTCは、ソリューションの拡充を急ピッチで進めている。中川氏のチームが検討を進めているのは、ZFS Storage Appliance for VMware Environment(VMware環境用のストレージアプライアンス)、Database+WebLogic Server DR Solution(Oracle DBとWebLogic Serverによる災害対策)、In-Memory Database Solution(Oracle Database 12cのインメモリ機能活用)などの構想。CTC Global(シンガポールやマレーシアの子会社)への展開や同社の業種別ソリューションとの連携なども企画されているという。インメモリ、インシリコン技術による圧倒的な差別化を図るオラクルとパートナーとして圧倒的な技術力をもつCTCにより、顧客ニーズに対応した最先端のソリューション提供を実現していく壮大な構想だ。

 「OASCという枠組みを通じた技術交流とオラクルとの共同マーケティングを進めていくことにより、これからの新たな時代に向けた対応力を強化していけるものと確信しています」と大久保氏。30年を超えるオラクルとCTCの関係は、OASCによって新たなフェーズを迎えたといえよう。

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