数千万台の携帯端末をサポートしビジネス革新を支える通信インフラ

CIO OF THE YEAR

 Oracle Excellence AwardのCIO of the Yearを受賞した株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ(以下、NTTドコモ)の常務執行役員 兼 CIO、西川 清二氏によると、優れたCIOには、IT技術とビジネスに関する十分な知識、ITの価値を正確に説明できる力、情報システム戦略へのコミットを交渉できる力、そして、リスクを恐れずにプロジェクトを成功に導く強いリーダーシップが必要だという。

 NTTドコモのCIOを務めるのは並大抵のことではない。同社は約4兆円の営業収益を誇り、携帯電話の契約件数は6,000万台を超える。一方同社は、高度なモバイル・サービスの提供、他業種や他サービスとのパートナーシップの構築、新しいクラウド・コンピューティング・サービスの提供といった試みを進めているが、こうした新しいビジネスを収益事業として発展させるには、堅牢で柔軟なITインフラが必要だ。

 「当社の最大の使命は、人と人とをつなぐ通信インフラを確保することです。そのため、当社の情報システムにはミッションクリティカルなレベルでの信頼性が求められます。さらに、新たな価値を創造し新しい市場に挑戦していくために、低いレイテンシと高いスケーラビリティも必要になります。これらの要件を満たすソリューションを提供してくれるのが、オラクルでした」(西川氏)。


株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ
(NTTドコモ)
常務執行役員 兼 CIO
西川 清二 氏

 西川氏によると、NTTドコモはシステム開発においてBest of Breedのアプローチをとっており、オープンシステムの採用によって、激烈な競争によりもたらされた日進月歩の世界的な新技術を安価に利用することを重要視しているとのこと。オラクル社の製品も数多くあるなかの1つの選択肢であったが、結果として、オラクルが提供するOracle Solaris搭載のSPARCサーバー、Oracleデータベース(Oracle Real Application Clusters、およびOracle Data Guardを含む)、Oracle Fusion Middleware、Oracle Exadataなどの幅広いソリューションに信頼を寄せるようになったという。

 「オラクルは、基幹システムに必要な信頼性、性能、保守性、セキュリティを高いレベルで提供しているだけでなく、未来のイノベーションに向けて開発投資を継続しています。その結果として多くの優れたソリューションが生まれており、当社はその成果を大いに活用させていただいています」と同氏は語る。

 西川氏は、CIOの重要な任務の1つに、システムの安定稼動とセキュリティの確保に向けた体制構築を挙げる。だが、大きな決断や改革を果敢に進める姿勢も重要だと指摘する。「基幹システムの変革失敗は企業にとって大きな痛手になるため、ともすると、『自分の代では、できればやりたくない。なんとかして既存システムをあと数年だけもたせよう』という考え方に陥りがちです。ですが、CIOには、リスクを把握したうえで、新システム導入や必要な改革に向けてリーダーシップを発揮することも必要だと思います」(同氏)。

 CIOという役職の大きなやりがいの1つは、より大きなビジネスの成功に貢献できることだという。「ITがこれだけ深く経営に影響を及ぼす環境のなかで、経営とITとの橋渡し役として強いリーダーシップを発揮できるこの仕事に、やりがいを感じています。そして、ビジネスの成功に貢献できるのも、ドコモとその情報システムを支えるすべての関係者の力があってこそ。今後も組織の総合力を高めていきたいと思っています」(同氏)。                 

本記事の内容は2013年1月のものです

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