RACcheckでOracle RACの構成と設定値を“採点”~Oracle Premier Support~

ベストプラクティスとの乖離を小さくすることによって最適構成に

Oracle Premier Supportでは、ソフトウェア、ハードウェア、エンジニアド・システムズ製品を問わず、ユーザーがオラクル製品を安定的に運用し続けられるよう、サポートポータルのMy Oracle Supportをはじめ、エキスパートのナレッジにもとづくさまざまな機能やサービスを提供している。このプロアクティブなサポートサービスの機能やサービスの詳細をご紹介する本コーナー。今回は、Oracle Real Application Clusters(以下、Oracle RAC)の構成などをチェックしてベストプラクティスとの乖離度を示すRACcheckを紹介する。

 長期間運用しているOracleデータベースは、いつの間にか性能低下が発生していることがある。構築当初は最適だった構成や設定値が、その後のメンテナンスなどで“非最適”になってしまうことがあるからだ。

 RACcheck*は、Oracle RACの重要な設定項目の監査をおこなう無償のセルフサービス型診断ツールだ。重要な設定項目をベストプラクティスと比較し“未病”の状態になっていないかどうかをチェック、構成や設定の最適化に役立つ。もともとはOracle RAC構成だけが診断対象だったが、現在は単一インスタンス、Oracle Restart、Oracle RAC One Node、Oracle RACのいずれの構成でも使える。

 使用にあたっては、My Oracle SupportにログインしてからZIP形式の提供ファイルをダウンロードし、適切なディレクトリーで展開。「raccheck」コマンドを実行すると、対話型の処理が始まる。バックグラウンドでの定期実行や以前のチェック結果との比較など高度な使い方も可能だ。

 チェック対象は、OSのカーネルとパラメータ、OSのパッケージとシステム構成、推奨パッチの適用状況、Oracle Grid InfrastructureやOracleデータベースなどの設定値など数百に及ぶ。結果はHTML形式のレポートとして出力されるが、その最初のページには「System Health Score」という評点が表示される。これは、チェック項目がベストプラクティスと同じ設定値となっているかどうかを示すもの。あくまでベストプラクティスとの比較であるため、「Fail(不合格)」や「Warning(警告)」があっても、ユーザーが意図した設定値であれば問題はない。

 レポートは、「Cluster Summary(システム構成)」「Findings Needing Attention(不合格/警告項目の一覧)」「MAA Scorecard(MAAベストプラクティスとの比較)」「Findings Passed(合格項目の一覧)」「Best Practice and Other Recommendation(詳細情報)」と続く。不合格/警告の項目にはその理由が表示されるほか、「View」と書かれたリンクからは関連情報を含む「NOTE」を読むことができるため、オラクルが提供している膨大なナレッジ情報を調べる手間が省けるだけでなく、情報の品質を高める効果も期待できる。

 RACcheckは、すでにグローバルで広く利用されている診断ツールで、〈NOTE:1545832.1〉からダウンロード可能だ。最新のPSR11.2.0.4にも収録されているが、四半期ごとにリリースされるアップデート版では、診断項目の追加やベストプラクティスの更新も反映されるため、最新版による定期的な診断をお勧めしたい。

* 次バージョンからORAchkへ名称変更予定

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