JOURNEY TO THE CORE


左からOracle Exadata Database Machine、Oracle Exalogic Elastic Cloud、Oracle Database Appliance、Oracle Virtual Compute Appliance、Oracle FS1 Series Flash Storage System、Oracle SuperCluster T5-8、Oracle SuperCluster M6-32(Exadata Storage Expansion Rackを追加)、Oracle Big Data Appliance、Zero Data Loss Recovery Appliance
 オラクル・コーポレーション 取締役会経営執行役会長 兼 CTO ラリー・エリソンは、2015年1月21日に米国カリフォルニア州レッドウッドショアーズの本社でプレゼンテーションを展開。エンジニアド・システム分野におけるオラクルの歴史と先進性を紹介し、エンジニアド・システムの新たな章の幕開けを宣言したあと同社の次世代エンジニアド・システム群を発表した。
 エリソンはプレゼンテーションのなかで、きわめて高度な処理能力で大量の作業負荷に対応できるOracle Exadata Database Machineなど、各種エンジニアド・システムの成功を強調した。一方、低価格の2ソケット・コモディティ・サーバーでデータセンターを構築する最近の業界の傾向にも言及。続いて、エリソンはオラクルのエンジニアド・システムの新しい注目要素(2ソケットのトレンドを取り入れたデータセンター・コア)について解説し、コモディティ・サーバーより低コストながらパフォーマンスに優れたソリューションを発表した。この優れた価格性能比は、コモディティ・ハードウェアとOracle Virtual Compute Appliance X5によるオラクル・エンジニアド・システムとOracle FS1 Series Flash Storage Systemとの組み合わせで実現できるという。
次世代のエンジニアド・システムを発表したオラクル・コーポレーション 取締役会経営執行役会長 兼 CTO ラリー・エリソン
「処理速度でライバルと目される製品は市場に見当たりません。つまり他を圧倒するスピードなのです」

オラクル・コーポレーション 取締役会経営執行役会長 兼 CTO
ラリー・エリソン

 Oracle Virtual Compute Appliance X5とOracle FS1 Series Flash Storage Systemを組み合わせた包括的なコンバージド・インフラストラクチャ・システムでは、インフラストラクチャの複雑さを最大70%軽減し、アプリケーションの導入時間を7分の1に短縮できるほか、設備投資も最大50%削減できる。

 エリソンはOracle Virtual Compute Appliance X5とOracle FS1 Series Flash Storage Systemの価格性能比について、「従来の半分のコストで、2倍のパフォーマンスを得ることが可能です」と説明する。

低いコストで高度な処理能力

 エリソンは、リリース「X5」にアップデートされた各種エンジニアド・システム、Virtual Compute Appliance、Oracle Big Data Appliance、Zero Data Loss Recovery Appliance、Oracle Database Appliance、そしてオラクル初のエンジニアド・システムのOracle Exadata Database Machineをプレゼンテーションで順に取り上げたが、すべてに貫かれていたのが「低価格で高性能」というテーマだ。

 第6世代のOracle Exadata X5はOracle Databaseを運用する最も低コストで最も高性能のプラットフォーム。この最新リリースには新たな3種類の機器構成と柔軟な設定オプションが組み込まれている。


次世代のオラクル・エンジニアド・システムが発表されたイベント会場
(2015年1月21日)

 設定の柔軟性が高い最新のOracle Exadata Database Machineは、サーバー単位で設定、拡張できる。既存のOracle Exadataシステムについては新しいX5-2サーバーを使って拡張可能で、新しいOracle Exadataソフトウェアも実行できる。

 エリソンによると、Oracle Exadata Database Machine X5のパフォーマンスに肩を並べるシステムはないという。「処理速度でライバルと目される製品は市場に見当たりません。つまり他を圧倒するスピードなのです」とエリソンは話す。

そのほかのX5システム

 X5のエンジニアド・システムは多種多様に及ぶ。Oracle Database Appliance X5はコンピュート・コアとストレージの増強により、サーバー統合の密度を前世代比で最大4倍に高めている。また、データベースとアプリケーションのワークロードの導入、保守、サポートの簡素化により、時間とコストの節減にも成功した。

 Oracle Big Data Appliance X5は、前世代比で2倍のRAMと2.25倍のプロセッサ・コアを搭載している。Oracle SQLの適用範囲をApache HadoopとNoSQLにまで拡張するOracle Big Data SQLも利用可能。また、Oracle Big Data Appliance X5のハードウェアとソフトウェアの有機的な組み合わせによりHadoopとNoSQLの利用が可能となるほか、カスタムのクラスタ構成に比べて3年間の総所有コストを35%抑えながら、導入に要する時間も30%の削減を実現した。

 Zero Data Loss Recovery Appliance X5はOracle OpenWorld 2014で発表された革新的なバックアップ/リカバリ・ソリューションをアップデート。本番環境に影響を与えることなく、すべてのOracleデータベースのデータ損失リスクを解消する。また、新しいプロセッサを搭載し、フラッシュ・ストレージも増強してリカバリの高速化とスループットの向上も実現している。

データセンターとクラウドの関係

 エリソンはプレゼンテーションの最後にデータセンターとクラウドの関係に触れ、相互接続の現状と今後の互換性のありかたについて解説した。そしてプレゼンテーションを次のように締めくくっている。「オラクルで販売しているデータセンター向けの製品はオラクルのクラウド・サービスにスムーズに接続できるため、必要に応じてアプリケーションやデータを双方向で繰り返し移動できます。これこそデータセンターの未来像と言えるでしょう」。


Oracle Exadata Database Machineのハードウェアとソフトウェアについて解説する、オラクル・コーポレーション システム・テクノロジー担当シニア・バイス・プレジデント ホアン・ロアイザ

Oracle Big Data Appliance導入のメリットを説明するオラクル・コーポレーション ビッグデータ/詳細分析担当バイス・プレジデント ニール・メンデルソン
エンジニアド・システム「X5」の発表イベントを開催

 2015年1月21日、ラリー・エリソンに続き同社経営幹部のプレゼンテーションが次々と実施された。システム・テクノロジー担当シニア・バイス・プレジデントのホアン・ロアイザは、自身のプレゼンテーションでOracle Exadata Database Machineのハードウェアとソフトウェアの技術面を深く掘り下げ、Oracle Exadata X4-8とOracle SuperClusterのアップデート内容について解説。そのほか取り上げた内容はOracle Exadata Database Machine X5のパフォーマンス指標や、オラクルの新しいデータベース・インメモリマシン、Extreme Flash OLTPマシン、およびデータウェアハウス・マシンの構成、Oracle Exadata Database Machine X5の技術や業界初の機能、Oracle Exadata Database Machineの最大のライバルなど。また、技術的なデータや業界初の機能を「低価格で高性能」というOracle Exadata X5の特性にからめて説明した。

 グローバル・ビジネス開発/製品マーケティング担当バイス・プレジデントのハリシュ・ベンカットは、Linux/仮想化技術担当シニア・バイス・プレジデントのウィム・コーカーツ、Oracle Exadata/Zero Data Loss Recovery Applianceの製品管理担当バイス・プレジデントのアシシュ・レイ、Oracle Database Applianceの製品管理担当シニア・ディレクターのボブ・トーメ、フラッシュ・ストレージ・システム担当シニア・バイス・プレジデントのマイク・ワークマンによるパネル・ディスカッションを開催。オラクルのVirtual Compute Appliance X5、Zero Data Loss Recovery Appliance X5、Oracle Database Appliance X5、Oracle FS1 Series Flash Storage Systemの技術、ビジネス上のメリット、使用事例について意見を交わした。

 ビッグデータ/詳細分析担当バイス・プレジデントのニール・メンデルソンは、ビッグデータの最新情報や各種ソリューションの評価、導入状況に関するプレゼンテーションを実施。Oracle Big Data Appliance X5のCPUやメモリの改善点、カスタムのクラスタ構成より低コストのOracle Big Data Applianceが選ばれている理由なども解説した。

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